【12月4日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは3日、第14節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は3-1で優勝争いのライバルであるマンチェスター・シティ(Manchester City)から逆転勝利を収め、首位の座を固めることに成功した。

 前半終了間際、ヘスス・ナバス(Jesus Navas)のクロスをギャリー・ケイヒル(Gary Cahill)が自軍ゴールに蹴り込んでしまい、オウンゴールで先制を許したチェルシーだったが、後半15分、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)が冷静にゴールを決めて同点に追いついた。

 さらにチェルシーは同25分、圧巻のプレーを見せるコスタが交代で入ったウィリアン(Willian Borges da Silva)のゴールをおぜん立てして逆転に成功すると、最後はエデン・アザール(Eden Hazard)の得点で突き放した。

 敗れたシティは、後半ロスタイムにフラストレーションが爆発し、セルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)がダビド・ルイス(David Luiz)に悪質なタックルを浴びせ、さらにフェルナンジーニョ(Fernandinho)がセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)を広告看板の方へ突き飛ばしてどちらも退場処分となった。

 アグエロには少なくとも4試合の出場停止処分が科される。チームを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、「こういう終わり方は残念だ。こういうことは好きじゃない。起こったことを謝罪する」とコメントした。

 チェルシーはリーグ戦8連勝を飾り、シティに勝ち点4差をつけた。敗れたグアルディオラ監督は、これで本拠地エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で初黒星を喫し、リーグ戦のホーム未勝利も4試合に伸びた。

 シティが惨敗するなか、アーセナル(Arsenal)は5-1でウェストハム(West Ham)を容赦なく粉砕した。チェルシーと勝ち点3差の2位に浮上したことで、アーセナルは優勝争いのライバルの一番手に名乗りを上げている。

 アーセナルは前半24分、相手のアンジェロ・オビンツェ・オグボンナ(Angelo Obinze Ogbonna)のミスから敵陣でボールを奪うと、こぼれ球に詰めたアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)のパスをメスト・エジル(Mesut Ozil)ががら空きのゴールに流し込み、先制に成功した。

 サンチェスは後半27分にコースを突いたミドルシュートを決めると、その8分後にも再びネットを揺らしてこの日2得点目。直後にアンディ・キャロル(Andy Carroll)に1点を返されたが、すぐさまアレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)が豪快に4点目を決めると、最後は同41分、サンチェスが巧みなループシュートでハットトリックを達成した。

 アーセナルはこれで、リーグ戦の無敗記録を13試合に伸ばしている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS