【12月3日 AFP】欧州警察機関(ユーロポール、Europol)は2日に発表した報告書で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」などのテロ組織が、欧州の民間施設など警備の手薄な「ソフトターゲット」を狙った攻撃における手口を変化させており、今後、多数の死傷者を出す自動車爆弾を使用する可能性もあると警告した。

 ユーロポールはオランダ・ハーグ(Hague)で発表した報告書で、欧州連合(EU)加盟国で発生した攻撃ではシリアやイラクで使用されるような「自家製または商業用や軍用の爆弾を車に搭載した手製爆発装置」は今のところ使われていないが、「欧州で活動するテロリストは中東で使われる手口を模倣する傾向がある事実に鑑みると、(…)将来的にイスラム過激派組織がこのような方法で攻撃を仕掛けることが予想できる」と指摘した。

 報告書によると、仏パリ(Paris)で昨年11月に130人が殺害された同時襲撃事件や、ベルギー・ブリュッセル(Brussels)で今年3月に32人が死亡した連続爆破事件での実行組織は当初、車爆弾の使用を計画していたが、警察の捜査により計画変更を余儀なくされていたという。

 また報告書では、テロ対策の専門家らが抱く懸念として、内戦の続くリビアが「シリアに続き、ISにとって欧州と北アフリカ諸国に攻撃を仕掛けるための2か所目の拠点」になる恐れがあると記している。

 報告書によると、欧州の保安当局は2015年、イスラム過激派活動に関連した容疑で667人を拘束したという。(c)AFP/Jan HENNOP