【12月2日 AFP】オーストラリア・Aリーグのメルボルン・シティ(Melbourne City)で主将を務めるウルグアイ人選手のブルーノ・フォルナロリ(Bruno Fornaroli)が、ファンに向けた優勝スピーチで言葉の意味を取り違えてFワード(下品な言葉)を使ったものの、処分を免れた。

 スペイン語を母語とするフォルナロリは、先月30日に行われたオーストラリア・サッカー連盟杯(FFA Cup 2016)決勝でチームが優勝を飾った後、つたない英語で観客に語りかけた。

 クラブのオーナーやスポンサー、ファンに対する謝意を述べた後、感情の高ぶったフォルナロリは、「消え失せろ(fuck off)!」とスピーチを締めくくり、観客席にスピーチ内容が書かれたメモを投げ入れた。

 フォルナロリはその後、本来はスペイン語で「さぁ行くぞ」を意味する「バモス(vamos)」に相当する英語を言うつもりだったと説明した。

 フォルナロリは記者団に対し、「クラブ史上初のカップ戦制覇は素晴らしいことで、最高の瞬間だった。『バモス』と言うつもりだった。思うにそれとは違う言葉を発してしまった」と釈明した。

 オーストラリア・サッカー連盟(FFA)は、フォルナロリに対して不適切な言葉を使わないよう釘を刺したという。

 Aリーグのグレッグ・オルーク(Greg O'Rourke)氏は声明で、「フォルナロリの謝罪と彼にとって英語が第二言語であるという事実は受け入れるが、FFA杯後のステージでのブルーノのコメントは不適切なものだった。汚い言葉遣いは国内の多くの人々の気分を害するものだと、全選手と全関係者に対して念を押しておく」とコメントしている。

 メルボルン・シティは、ティム・ケーヒル(Tim Cahill)の決勝弾でシドニーFC(Sydney FC)を退け、大会初優勝を飾っている。(c)AFP