【12月2日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)は1日、ロシア陸上競技連盟(ARAF)に対する資格停止処分の延長を採決し、国家ぐるみのドーピングを行った同国の処遇について来年2月に改めて協議することになった。

 セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が率いるIAAFの評議会は、先日ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領がスポーツ界のドーピングについて刑事責任を問う法案を承認したにものの、処分の継続を決定した。

 ARAFに対して最初に処分を科した昨年11月以降、IAAFは陸上大国ロシアが資格回復の基準に達していないと判断し、今年3月と6月の2度にわたり処分を延長。IAAFの作業部会で責任者を務めるノルウェー出身のルネ・アンダーセン(Rune Andersen)氏は、ドーピングの撲滅に向けたロシアの改革状況を調査し、ARAFが「2016年6月以降、国際大会への復帰に十分な状況に向かって進展している」という見解を示した。

 国際大会に復帰するための条件として、ARAFは世界ドーピング防止規程(WADA Code)とIAAFの反ドーピング規則を完全に順守し、IAAFとロシア反ドーピング機関(RUSADA)が外部からの干渉を受けることなく、反ドーピングプログラムや検査の実施を可能にすること、さらにその結果として、露陸上選手が国際大会に出場しても競技の高潔性を損なうことがなくなるようにすることが求められている

 アンダーセン氏は、「指導者やアスリートに対する本格的な反ドーピング教育過程を構築すること、そして露犯罪当局が仏犯罪当局と連携すること、さらにはロシア議会(デューマ、Duma)が、選手に禁止薬物を提供するのは犯罪行為とする新法案を可決すること」が改革として進められたとコメント。しかし現段階では、IAAFと現在資格停止となっているRUSADAが、「外部の干渉を受けることなく、ロシアで各機関の反ドーピングプログラムを実施」できる保証がないと判断された。

 カナダの法律家リチャード・マクラーレン(Richard McLaren)氏によるロシアの組織的なドーピングを暴いた最終報告書が公表されることを受け、来年1月に再び招集されるIAAFの作業部会で「今月9日までに発表されるマクラーレン氏の最終報告書への回答を査定する」と述べたアンダーソン氏は、同2月に行われるIAAFの評議会で報告を行うことになっている。(c)AFP/Luke PHILLIPS