【12月2日 AFP】国際陸上競技連盟(IAAF)のセバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長は1日、陸上界のドーピング情報を募る同連盟のウェブページに、開設から2日間で43件の通報があったと明かした。

 先月29日に開設され、アラビア語、中国語、英語、フランス語、ロシア語、そしてスペイン語に対応したこのサイトについて、コー会長は、スポーツ界におけるドーピングとの闘いにとって「重要なプラットフォーム(基盤)」になると称賛した。

「48時間で、合計43件(の通報)があった。このサイトによって人々が内密かつ安全に、情報をシステムに集中させることができる」

 コー会長はまた、「断固たる態度で選手をクリーンにする必要がある。この競技の未来は、陸上界全体で不正に立ち向かう姿勢にかかっている」とすると、「どれほどささいな情報であっても、競技の高潔性やレベルを守るための重要な手助けとなる」と述べた。

 ドーピングを勧めたりするコーチや関係者、禁止薬物や新たなドーピング製品をの不正取引など、ドーピングの証拠や疑惑の情報を求めているIAAFは、「どれほど小さなものでも、情報のすべてが重要であり、ドーピングの摘発につながる可能性がある。情報の提供が増えれば、その情報が解決につながる可能性が高くなる」としている。(c)AFP