【12月1日 AFP】中国・上海(Shanghai)の公園に設置され、英国人アーティストが自分の作品の盗用であると非難していたオブジェが、当局によって撤去された。

 盗作を訴えていたのは、英ロンドン(London)のタワーブリッジ(Tower Bridge)に近いテムズ川(Thames River)のほとりに設置されている、日時計をモチーフにした彫刻作品「タイムピース(Timepiece)」を制作したウェンディー・テイラー(Wendy Taylor)さん。テイラーさんが英メディアのインディペンデント(Independent)に語ったところによると、熱烈なファンが上海に模倣品のようなものがあると彼女に知らせてきたという。

 先月27日に報じられた記事でテイラーさんは、「最初は誰かがフォトショップを使って器用に背景を変えたのかと思った。だが、よく見てみると『これって完全なコピーじゃない』って思った」と語っている。

 上海の地元メディアによると、制作者不明の中国版「タイムピース」は、上海市内を流れる黄浦江(Huangpu River)そばの公園に2006年から設置されていたという。1日に現場を取材したAFPの記者は、オブジェが設置されていた基壇に作業員たちが花や植物を植えているところを目にしている。

 また、この記者は作業員たちが別のオブジェ2作品を撤去しているところも目撃。そのうちの一つはストックホルム(Stockholm)にある作品、もう一つは米マサチューセッツ(Massachusetts)州グロスター(Gloucester)に展示されている作品と酷似していたという。

 テイラーさんは地元英字紙、上海日報(Shanghai Daily)にメールを寄せ、オブジェの撤去という「素晴らしいニュース」に喜んでおり、「実際に壊されて、単に他の場所へ移されることがないよう」願っていると述べた。

 AFPはこの騒ぎについて、上海市当局からコメントを得ることはできなかった。(c)AFP