【12月1日 AFP】ボクシングの世界ヘビー級マッチで対戦することが決まったデビッド・ヘイ(David Haye、英国)とトニー・ベリュー(Tony Bellew、英国)が30日、プロモーションのための記者会見に臨み、一触即発の醜態をさらした。

 来年3月4日に英ロンドン(London)で行われる一戦に臨む両者は、20分間ほど舌戦を繰り広げたあと、引き離されて別の部屋に連れて行かれた。

 血気盛んで攻撃的なキャラクターとして知られる元世界王者のヘイは、プロモーターであるエディー・ハーン(Eddie Hearn)氏とベリューのトレーナーを務めるデビッド・コールドウェル(David Coldwell)氏に対しても、侮辱するような言葉を吐いていた。

 WBC世界クルーザー級王者でヘビー級初挑戦のベリューが、ののしり合いながらヘイを押しやると、両者は殴り合い寸前となった。

 34歳のベリューは、36歳のヘイが経済的に困窮していることに加え、自分との交渉が難航していたことを暴露し、「お前はヘビー級の世界王者と対戦するはずが、俺と戦うことになっている。それはなぜかって?金のためだ。この一文なしめ」とけしかけた。

 すると、ヘイも「3月4日には誰が病院行きになっているか見てやろうぜ。この俺を最高に激怒させたな。俺は好きなときに試合を終わらせられるんだ。主導権は俺が握っている。お前には何も言う権利はない」とやり返した。

 ヘイは解説者を務めていた2012年にも、デレック・チソラ(Dereck Chisora、英国)と記者会見で乱闘騒ぎを起こしている。(c)AFP