【12月1日 AFP】米南東部テネシー(Tennessee)州で、観光客に人気の国立公園周辺で山火事が発生し、メディア報道によるとこれまでに7人が死亡、多数の建物に被害が出ている。

 現地はこの10年近くで最悪の干ばつに見舞われており、強風にあおられた炎が乾燥した草木に燃え広がって火災が拡大。観光拠点の町2つに火の手が迫っている。

 現地紙ノックスビル・ニュース・センチネル(Knoxville News Sentinel)が伝えた当局の情報によれば、死者7人のうち3人は自宅で、1人は焼失したホテル内で遺体が見つかった。また、45人が地元の病院で治療を受けたという。

 グレート・スモーキー山脈国立公園(Great Smoky Mountains National Park)の玄関口となっているガトリンバーグ(Gatlinburg)には避難指示が出ており、地元当局によると避難者は住民や観光客1万4000人以上に上っている模様だ。

 ノックスビル・ニュース・センチネルは、ガトリンバーグのあるセビア郡(Sevier County)のラリー・ウォーターズ(Larry Waters)長官の話として、今週に入り30日午後までに建物700棟が焼失したと伝えた。うち300棟がガトリンバーグ市内だという。(c)AFP