【12月1日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は11月30日、新政権の財務長官に大手金融機関の元幹部スティーブン・ムニューチン(Steven Mnuchin)氏を、商務長官に富豪のウィルバー・ロス(Wilbur Ross)氏をそれぞれ指名した。主要経済閣僚を自身と同じ資産家で固めた形で、民主党からは「富裕層優遇の方針を示すものだ」などといった批判が上がっている。

 ムニューチン氏は異色の経歴の持ち主で、エール大学(Yale University)卒業後、米投資銀行大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)の幹部などを経て、民主党支持者の大富豪ジョージ・ソロス(George Soros)氏が支援した投資ファンドを設立。また大作映画の『アバター(Avatar)』や『スーサイド・スクワッド(Suicide Squad)』にも融資した。

 ロス氏は推定資産総額29億ドル(約3300億円)の投資家で、鉄鋼・石炭業界で経営危機に陥った企業の売買により巨大な利益を挙げた「倒産王」として知られている。商務長官に就任すれば、安価な鉄鋼やアルミニウムを米国市場にダンピング(不当廉売)しているとの批判を受けている中国などの国との多くの通商交渉を監督することになる。(c)AFP