【11月29日 AFP】アメリカン航空(American Airlines)などの米国の航空会社は28日、フィデル・カストロ(Fidel Castro)前国家評議会議長の死去を受け服喪期間に入っているキューバの首都ハバナ(Havana)と米国を結ぶ定期直行便の運航を開始した。

 米マイアミ(Miami)を飛び立った旅客機は午前8時45分(日本時間同日午後10時45分)、ハバナのホセ・マルティ(Jose Marti)国際空港に着陸し、歓迎の放水を受けた。

 米国の航空会社がハバナに定期航空便を運航するのは五十数年ぶり。搭乗したある米国人乗客は「歴史的だ。ずっとこの時を待っていた」と感想を述べた。そのすぐ後に米ジェットブルー航空(JetBlue Airways)のニューヨーク(New York)発ハバナ便も到着した。

 両国は冷戦(Cold War)下で長らく敵対関係にあったが、国交回復交渉を行うと2014年12月に発表し、15年7月に国交を回復した。今年8月から米国とキューバを結ぶ定期航空便の運航が始まっていたが、ハバナへの直行便は今回が初めて。(c)AFP