【11月29日 AFP】韓国のサムスン電子(Samsung Electronics)は29日、自社の2社への分割を検討していることを明らかにした。これは現副会長の李在鎔(イ・ジェヨン、Lee Jae-Yong)氏が会長である父親から職務を継承する流れの一環とみられている。

 サムスン電子はまた、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメント(Elliott Management)を含む海外投資家から、持ち株会社の設立によるコーポレート・ガバナンス(企業統治)の改善と、株主配当の引き上げを求める圧力を受けていた。

 同社は、バッテリー発火問題により世界的なリコールが行われた同社のスマートフォン「ギャラクシーノート7(Galaxy Note 7)」の影響拡大を抑えるのに苦労している。

 声明によると同社は持ち株会社と製造・事業会社への分割を検討しているが、検討には少なくとも6か月かかるとしている。

 専門家らは、分社化が実現すれば持ち株会社を通して李在鎔氏の経営への影響力が強まるだろうとしている。(c)AFP