【11月29日 AFP】リビア沖の地中海(Mediterranean Sea)で28日、移民ら約1400人が救助された。イタリア当局は、今年に入り海路で同国に渡った移民らが17万1000人を超え、過去最多を更新したと明らかにした。

 移民らはゴムボート11隻と小型船2隻に乗っていたところを、イタリアやアイルランド、慈善団体の船、一般の商船に救助された。

 イタリア沿岸警備隊の報道官はAFPの取材に「非常に困難な一日だったが、各チームの作業のおかげで移民たちは全員救助された」と述べた。

 イタリア当局はこの日、今年初め以降、海を渡って同国に到着した移民らが年末まで1か月を残した時点で17万1000人余りと、2014年の17万100人を上回って過去最多を記録したと発表した。この数には28日の救助者数は含まれていない。

 国際移住機関(IOM)と国連(UN)の難民機関のまとめによれば、地中海では年初来、移民ら少なくとも4690人が死亡したか行方不明になっている。(c)AFP