1128日 AFP】ボクシングの元英国ミドル級王者、ニック・ブラックウェル(Nick Blackwell、英国)が、スパーリングを行った後に体調不良をきたし、病院に入院していたことがわかった。英メディアが27日、報じた。

 26歳のブラックウェルは、今年初めに行われたクリス・ユーバンク・ジュニア(Chris Eubank Jr、英国)との同級タイトルマッチで、脳出血を起こして一時昏睡状態に陥いると、引退を余儀なくされていた。

 英紙デーリー・メール(Daily Mail)は、元王者は今回のスパーリングの影響で、外科手術を受けたと報じている。

 また、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)のロバート・スミス(Robert Smith)書記長は、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し、「われわれが把握しているのは、ニック・ブラックウェルがスパーリングを行って気分が悪くなり、病院に搬送されたが、現在は安定した状態にあるということだ」とコメントしている。

「彼はボクシングをすべきでないとされてきた。(ボクシングは)非常にタフなスポーツで、医者たちは彼の命を救うのに素晴らしい仕事をした」

 4月に引退を発表したブラックウェルは、「私の友人や家族、そして自分自身に再びこのような経験をさせることはできないが、(ボクシングには)今後も携わるだろう」と発言し、トレーナーとしてのライセンスを保持していた。(c)AFP