【11月28日 AFP】英国のパンクカルチャー40周年を記念するロンドン(London)での企画に抗議して、総額500万ポンド(約7億円)のパンク関連グッズを燃やすパフォーマンスが26日、行われた。パフォーマンスを行ったのは、英パンクバンド、セックス・ピストルズ(Sex Pistols)の元マネジャー、マルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)氏とファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)氏を両親に持つジョー・コー(Joe Corre)氏。

 同市を流れるテムズ川(Thames River)のボートの上で、焼却パフォーマンスを行ったコー氏は、「パンクは、人にいらない物を売りつけるためのマーケティングツールになってしまった。別の選択肢の幻想。別の基準への適合」と集まった人々の前で語った。

 これらの「お宝」は、著名な政治家をかたどった人形とともに燃やされ、花火も打ち上げられた。

 コー氏はこれまでも、パンクカルチャーの誕生40周年を祝う企画「パンクロンドン(Punk London)」に対して、怒りを覚えるとの発言をしていた。

 コンサートや各種展示などが含まれるこの企画は、ロンドン市長や英国図書館(British Library)、英国映画協会(British Film Institute)などの支援を受け、1年間にわたり行われている。

 1976年11月26日にリリースされたセックス・ピストルズのヒット曲「アナーキー・イン・ザ・UK(Anarchy in the UK)」の40周年記念をハイジャックしたことについてコー氏は、根底に偽善があるということを声を大にして言いたかったと述べた。(c)AFP