【11月27日 AFP】ラグビー日本代表は26日、仏バンヌ(Vannes)でテストマッチを行い、38-25でフィジーに敗れた。

 勝てば世界ランク10位のフィジーからその座を奪う可能性もあった日本だったが、危険なタックルでペゼリ・ヤト(Peceli Yato)が前半のうちに退場処分を受けたフィジーに屈した。フィジーは、レバニ・ボティア(Levani Botia)の2トライ含む合計5トライを挙げ、日本の脅威にさらされることはなかった。

 日本は後半に松島幸太朗(Kotaro Matsushima)が2本のトライを決めるなどして点差を詰めはしたが、ジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)ヘッドコーチ(HC)は物足りなさを感じている。

「残念だ。前半は元気がなく、ミスからフィジーに数度トライを奪われた。選手たちの姿勢は良かったと感じたが、フィジーはそれを上回った。私から見れば、相手はポジション取りが素早く、ボールをより持ちたがり、五分五分のボールでよりハングリーさをみせていた。後半は自分たちの流れをつかもうとする度にミスをしたり、ペナルティーを与えてしまった。とはいえ、少し日本らしさを見せることもできた」

 2019年のW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)で戦えるチームを作るという任務を負うジョセフHCはまた、「約4週間(の欧州遠征)は長かった。チームの半分は新入りで、初代表の選手もいた。1週間の準備期間で厳しい出だしだった。アルゼンチンと戦い(20-54で敗戦)、ジョージアに勝利し、ウェールズには勝てる可能性もあったが、今日は打ちのめされた」と続けた。

 この結果にもジョセフHCは、「新たな才能が発掘できて」、「素晴らしい」欧州遠征を送ることができたと振り返っている。

「毎週毎週準備を重ねて、安定したレベルのパフォーマンスをするために欠かせないものは何かを理解するのに、長らく時間がかかると私は学んだ。日本では、選手たちはこのレベルの激しさになれていない」

「またプレーできるまで半年待たなければならないのは残念だ」

(c)AFP