ロシアのインタファクス(Interfax)通信によると、旧ソ連最後の最高指導者だったミハイル・ゴルバチョフ(Mikhail Gorbachev)氏は、「フィデルは立ち上がり、米国の厳しい制裁が続く中で彼の国を強くした。彼は途方もない圧力を受けていたが、それでも彼の国をこの制裁の渦中から独立した発展の道へと導いた」と述べた。

 南アフリカのジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領は「カストロ議長は、われわれの反アパルトヘイト闘争と共にあった。キューバ国民をわれわれの闘争に参加するよう奮い立たせてくれた」と、各国首脳の中でも特に温かい賛辞を贈った。「カストロ議長の思い出に敬意を払う一つの方法として、南アフリカとキューバの間に存在する連帯、協力、そして友情を維持し、育てていかなければならない」

 フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は、カストロ氏はキューバ革命の「希望」と「失望」の両方を体現したと声明で述べた。

 インドのナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相は、「フィデル・カストロは20世紀最大級の象徴的人物の一人だった。インドは偉大な友人の死を悼む」とツイッターに投稿した。

 フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は、カストロ氏は「欧米と帝国主義に反抗して立ち上がった」ことで偉大な人物になったと述べた。

 パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長は、「彼は世界における正義の…断固とした擁護者であった」と述べた。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は弔電を送り、カストロ前議長を、西半球で初めて真の意味で人民に支配権を持たせるために闘った「卓越した指導者」と称賛した。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は、キューバ国内での表現の自由の状況はカストロ氏が残した中で「最も暗い遺産」だと述べ、「多数のキューバ国民が公共サービスを利用できるようにしたカストロの業績は、基本的自由の組織的な抑圧によって弱められた」と指摘した。(c)AFP