【11月24日 AFP】オーストラリアで22日、無線を利用してパイロットに偽の通信をし、少なくとも旅客機1機に飛行高度とルートを変更させた男(19)が逮捕された。男は航空機の安全を脅かしたとして起訴された。警察当局が発表した。

 男は今月3日までの2か月間にわたり、メルボルン(Melbourne)の空港と近郊のアバロン空港(Avalon Airport)で、無許可の無線通信を16回行い、航空管制業務を妨害した疑いが持たれている。このうちの1回の通信では、ヴァージン・オーストラリア(Virgin Australia)のゴールドコースト(Gold Coast)発メルボルン行きの便が、使用が制限されている周波数を利用したとみられている男の指示で、飛行高度とルートを変更したという。

 オーストラリア連邦警察(Australian Federal Police)によると、男には最長20年の禁錮刑が科される可能性があるという。

 男の弁護士によると男は自閉症でうつ病を患っているという。男の保釈は認められなかった。(c)AFP