【11月23日 AFP】米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は22日、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙本社を訪問し、同紙記者らとの会談に臨み、タイムズ紙を「世界の宝石」と呼んだ──。トランプ氏は同日朝、ツイッターへの(Twitter)投稿で、「不公平な」ニュースメディアについて書いていたが、後刻の会談はメディアとの停戦の合図となったのだろうか。

 トランプ氏は同日の早朝、タイムズ紙が「不正確かつ陰険な口調で」自らについての報道を続けているとして、同紙を非難するツイートを連続投稿していた。そのため、同日の会談については、実現すらしないのではとの混乱もみられた。しかし最終的には、悪意がないことで知られる同紙のインタビューを受けるため、トランプ氏は記者らと同席した。

 同紙記者のマギー・ハーバーマン(Maggie Haberman)氏はツイッターへの投稿で、「(トランプ氏は会談で)選挙期間中に不公平に扱われた」と述べたが、今後は関係を改善し、自らの仕事をスムーズに進めたい考えを持っていることを明らかにした。

 また同僚記者のジュリー・デイビス(Julie Davis)氏によると、トランプ氏は会場を後にする際に、同紙を「アメリカの偉大で偉大な宝石-世界の宝石」と形容したという。

 タイムズ紙のジャーナリストらはこの会談をライブツイートし、トランプ氏のビジネスに関する利益相反の懸念や、同氏を応援する「Alt-right(オルト・ライト)」運動、さらには民主党の対立候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏の訴追を追求しないという同氏の決断についても触れている。(c)AFP/Rob Lever with Thomas Urbain in New York