【11月23日 AFP】新たに地中海(Mediterranean Sea)を渡ろうとした移民・難民のボート転覆が相次ぎ、22日には少なくとも8人の死亡が確認され、多くが行方不明になっていることが分かった。イタリアの沿岸警備隊が明らかにした。今年すでに地中海を渡りイタリアに到着した移民・難民は通年ベースで過去最高レベルにまで達しようとしている。

 イタリアの沿岸警備隊によると、21日夜から22日午後にかけて行われた12回の救出作戦で1397人の命が救われた。地中海を渡ろうとして死亡した移民・難民は、通年ベースですでに過去最高を記録している。

 国際移住機関(IOM)と国連(UN)の難民機関の算出によると、今回の転覆事故を合わせ、年初来の死者・行方不明者は計4655人に上る。また2016年に救出されイタリアの港で登録された移民・難民は16万8544人になった。なお過去最高は2014年の17万100人となっている。(c)AFP/Angus MACKINNON