【11月22日 AFP】トルコのビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相は22日、未成年者に対する性的暴行で有罪判決を受けた場合、男性受刑者が被害者と結婚すれば免罪されると規定した法案を撤回すると発表した。この法案に対しては国民から強い反発の声が上がっていた。

 ユルドゥルム首相はイスタンブール(Istanbul)で行われた記者会見で、「大統領が求めた広範なコンセンサスを得るため、また野党に対案を作成する時間的猶予を与えるため、国会に提出された法案を委員会に差し戻す」と述べ、「委員会が法案を評価し、全ての側面から考慮する。解決策は必ず見つかると考えている」とした。

 性的暴行の罪で有罪判決を受けたとしても、被害者と結婚すれば受刑者は釈放され得るとするこの法案はレイプを合法化するものだとして、先週末には数千人が法案に抗議するデモを行っていた。法案への反発が強まったことで、与党・公正発展党(AKP)が珍しく譲歩したかたちとなった。(c)AFP