【11月22日 AFP】16NFL第11週は21日、メキシコで1試合が行われ、オークランド・レイダース(Oakland Raiders)が27-20でヒューストン・テキサンズ(Houston Texans)を下した。メキシコでは長い間試合を待ちわびていた大勢のNFLファンが、ソンブレロや骸骨マスクなどを着用し、お祭りムードで大歓迎した。

 メキシコ市(Mexico City)の「サッカーの聖地」として知られるアステカ・スタジアム(Azteca Stadium)には、レイダースカラーの銀と黒を身にまとったファンが詰め掛け、試合はレイダースの「ホームゲーム」として行われた。

 米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は、国外では最も多い2500万人のファンがメキシコにいると見積もっている。しかし、海を渡った英ロンドン(London)では毎年同リーグの公式戦が開催されている一方で、メキシコでは2005年にレギュラーシーズン1試合が行われただけとなっていた。

 レイダーズの伝説ティム・ブラウン(Tim Brown)氏の背番号81のユニホームとともに、フードつきパーカーやスカルをモチーフにしたマスクをかぶったファンの一人は、「NFLが戻って来て最高だよ。ずっと待っていたんだ」と喜ぶ。

 また、メキシコ市郊外に住み、若いころにアメフトでラインバッカ―を務めていたという42歳の政府職員は、「ロンドンよりも、私たちの方が熱心なファンだから、すごく腹が立っていたんだ」と明かした。

 一方、メキシコ第2の都市グアダラハラ(Guadalajara)から訪れ、アメフトのフェイスマスクとソンブレロを着用していたテキサンズファンは、友人と毎年1試合は米国でNFLを観戦していると話すと、「メキシコで開催されるまで本当に長かった。NFLには、もっと私たちに注目してもらいたい」と訴えていた。