【11月22日 AFP】米フェイスブック(Facebook)傘下のインスタグラム(Instagram)は21日、短時間で消えるライブ動画の配信や、ダイレクトメッセージの自動消去などの新たな機能を追加すると発表した。スナップチャット(Snapchat)に対する同社の攻勢は一段と強まっている。

 インスタグラムがブログに投稿したメッセージによると、「インスタグラム・ダイレクト(Instagram Direct)の他のメッセージとは異なり、友人から送られた画像や動画は、受信者が閲覧した後に受信ボックスから消去される」という。

 ライブ動画配信機能はフェイスブックのライブ動画に倣ったもの。ツイッター(Twitter)上でも動画を視聴できる動画中継アプリ「ペリスコープ(Periscope)」への対抗も図る。

 フェイスブックは先週、顔認証技術を有する新興企業FacioMetricsを買収したと発表。同社の画像や動画の加工技術を利用して、競合するスナップチャットへの攻勢を図る可能性もある。

 またフェイスブックやその子会社であるインスタグラムなどのユーザーに画像や動画を楽しんでもらうためFacioMetricsを活用することは、メッセージが短時間で消去されるスナップチャットの各種「フィルター」機能への対抗策ともみられる。

 スナップチャットの運営会社であるSnap社の推計によると、閲覧後に消去される動画や画像、テキストメッセージの送信サービス利用者は、全世界で1億人を超えるという。またこうした動画の再生回数は、1日当たり100億回という報告もある。(c)AFP