【11月21日 AFP】スペインの警察当局は20日、ドイツで恋人女性(20)の喉をかき切って殺害し、2人の間にできた1歳半になる男児を連れ去った容疑者の男を逮捕したと発表した。男児も無事に保護したという。

 男の恋人だった女性は先月末、ドイツ南東部フライウンク(Freyung)のアパートで先月末、ごみ袋の中から警察によって遺体で発見された。同居していた男は逃亡し、ドイツ警察当局が行方を追っていた。

 スペイン警察当局の発表によると、男がスペインを経由して北アフリカに逃れようとしている可能性があるとの連絡をドイツ当局から受け、捜査を開始。バルセロナ(Barcelona)から北東に約70キロ離れたリゾート地、リョレート・デ・マル(Lloret de Mar)で、短期滞在者向けアパートに男児を連れて隠れていた男を逮捕したという。

 スペイン警察によると、男は最近になって、殺害した恋人の名前と誕生日、殺害日とみられる先月27日の日付を十字架のマークと並べた「不気味な」タトゥーを上腕部に入れたという。タトゥーにはスペイン語で「全てにありがとう」という言葉も添えられていた。

 また、男は捜査をかく乱するため、殺害後に女性の携帯電話を使ってフェイスブック(Facebook)などのソーシャルメディアを更新した疑いも持たれている。(c)AFP