【11月20日 AFP】16-17イタリア・セリエAは19日、第13節の試合が行われ、ユベントス(Juventus)は3-0でデルフィーノ・ペスカーラ1936(Delfino Pescara 1936)に勝利した。

 ユベントスはサミ・ケディラ(Sami Khedira)のゴールで先制すると、マリオ・マンジュキッチ(Mario Mandzukic)の得点でリードを広げ、エルナネス(Hernanes)のゴールでダメを押した。昇格チームに快勝して4連勝を飾った首位ユベントスは、翌日に試合を控える2位ASローマ(AS Roma)との勝ち点差を暫定で7ポイントに広げている。

 またこの試合では、クラブの新星モイゼ・ケアン(Moise Kean)が16歳と265日でセリエAデビューを飾った。U-19チームで何度か印象的な活躍を見せ、観戦した人々を驚かせていたケアンだが、マッシミリアーノ・アレグリ(Massimiliano Allegri)監督は、この日ついにファンの前に将来のスター候補をお目見えさせた。

 今年2月に16歳になったケアンは、マンジュキッチとの交代でピッチに入ると、プレー時間はほとんどなかったものの、終了間際のCKを取りに行ったプレーで華麗な足技の一端をのぞかせた。

 短時間ながらも期待の膨らむトップチーム出場を果たし、世界にその姿を披露したケアン。コートジボワールにルーツを持ちながら、イタリアの各年代別代表に選出されてきた16歳は、今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)で登録メンバーに入っていないが、来季は出場する可能性があり、そうなれば2000年以降生まれの選手で初めて同大会に出場する選手になる可能性が高い。

 すでに欧州の各クラブからチェックされているというケアンだが、クラブ幹部のベッペ・マロッタ(Beppe Marotta)氏は、ケアンの代理人に腹案がないことを願うと話している。

「ユベントスでのプレーを、彼は誇らしく思うべきだ。彼は考え得る限り最高のクラブにいる。金銭はまた別の話だが、代理人は彼に、金銭だけが問題ではないと教え込むべきだ」

 アレグリ監督は、「彼はここで、一流選手とともにプレーするチャンスを得ている。偉大なチームの一員として、いろいろなことを吸収するチャンスがあるんだ。これからどうなるかは、彼の姿勢次第だ」とコメントしている。

 ユベントスは、22日にチャンピオンズリーグのセビージャFC(Sevilla FC)とのアウェーゲームを控えている。

 アレグリ監督は、ベスト16入りがかかるこの試合について、「重要な試合だ。グループを突破するには、残り2試合のうち1試合に勝たなくてはならないのだから」と話した。(c)AFP