【11月19日 AFP】「自分撮り(セルフィー)」による死亡事故を分析した調査結果が先週発表され、インドでセルフィーを撮っている間に亡くなった人々は過去2年余りで76人に上り、世界で最も多いことが明らかになった。

 米カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)とインドラプラスタ情報技術大学デリー校(Indraprastha Institute of Information Technology Delhi)は特別な手法を使ってインターネットやソーシャルメディアから情報を集め、2014年3月以降にセルフィーの最中に死亡したことが確認された127件の事例を特定した。

 研究チームは、ソーシャルメディアに写真を投稿した際に他のユーザーからより多くの「いいね!」やコメントをもらいたいという欲求から危険なセルフィーを撮るケースが増えていると指摘している。

「Me, Myself and My Killfie: Characterizing and Preventing Selfie Deaths(私、私自身そして私のキルフィー:セルフィーによる死の特徴と予防)」と題された調査報告書は、インド北部で走って来る列車の前で無謀にもセルフィーを撮ろうとした3人の学生が死亡した事故や、崖の上でセルフィーを撮ろうとしていたところ足元が崩れて18メートル下の渓谷に転落死した学生の例などを紹介。

 また、歴史的建造物タージマハル(Taj Mahal)でセルフィーを撮ろうとした際に階段で転倒して死亡した日本人観光客や、ボートの上でセルフィーのためにポーズを取ったところ船が転覆して死亡した7人の例も取り上げている。

 インドに次いでセルフィーによる死亡が多かったのは死者9人のパキスタン。次いで8人の米国、6人のロシアの順となっている。

 約12億5000万人というインドの人口は、米国の約4倍、パキスタンの6倍以上だが、セルフィーによる死者数の数は人口に比例していない。調査報告書によると、人口約13億7000万人の中国ではセルフィーに関係した死亡件数は同期間で4件だけだった。

 研究チームは、今回の調査でセルフィーによる死亡件数が増えていることへの関心を高めたいとしている。(c)AFP