【11月18日 AFP】フィリピンで独裁政権を率いた故フェルディナンド・マルコス(Ferdinand Marcos)元大統領の遺体が18日、マニラ(Manila)にある英雄墓地に埋葬された。

 非公開で行われた埋葬にはイメルダ・マルコス(Imelda Marcos)元大統領夫人や、息子のフェルディナンド・マルコス・ジュニア(Ferdinand Marcos Jnr)氏、娘のアイミー・マルコス(Imee Marcos)北イロコス(Ilocos Norte)州知事らが参列した。

 マルコス元大統領の英雄墓地への埋葬は、今月8日の最高裁の判断を受けたものだが、同元大統領が独裁政権下で犯した罪を覆い隠し、さらには、同元大統領を失脚させた1986年の「人民革命(People Power Revolution)」を汚すとして反発の声が上がるなど、国を分断する大きな議論を巻き起こしている。(c)AFP