【11月17日 AFP】チャールズ・リンドバーグ(Charles Lindbergh)が人類史上初めて単独で大西洋(Atlantic Ocean)無着陸飛行に成功した際に身に着けていた飛行帽が16日、フランス・パリ(Paris)で競売にかけられたが、落札されなかった。

 競売会社オテル・ドゥルオ(Hotel Drouot)によると、革製のこの帽子は1927年5月にリンドバーグがパリ上空で宙返りをしたときに無くしたもの。予想落札額は6万~8万ユーロ(約700万~940万円)だった。

 リンドバーグは、単独での大西洋無着陸飛行を成し遂げ、プロペラ機「スピリット・オブ・セントルイス(Spirit of St. Louis)」をパリ郊外のルブルジェ(Le Bourget)に着陸させた直後、一度この帽子を無くしたが、整備士が発見し、夜には米大使館に届けられた。

 だが、その1週間後、特別な許可を得てパリ上空で曲芸飛行を披露し、宙返りをした際に再び同じ帽子を無くした。翌朝ある女性が自分の家庭菜園でこの帽子を見つけた。(c)AFP