【11月16日 AFP】イスラエルのウリ・アリエル(Uri Ariel)農業・農村開発相が、同国を訪問したロシアのドミトリー・メドベージェフ(Dmitry Medvedev)首相にプレゼントしたドローン(小型無人機)に機密技術が使われていた恐れがあるとして批判されている。

 アリエル農相は先週、メドベージェフ首相を農業研究施設に案内した際、同首相が興味を示した展示物のドローンを持ち帰りたいかと尋ねたとされる。

 イスラエルのテレビ局が報じた映像には、メドベージェフ首相がリモコンを使い楽しそうにドローンを操縦している姿が映し出されていた。同首相はこのドローンをプレゼントとして受け取ったが、アリエル農相が事前に許可を得ていたかは明らかになっていない。

 イスラエルのメディアはドローンが5万ドル(約540万円)もするだけではなく、共有すべきでない機密技術が使われている可能性があると伝えている。

 農業・農村開発省は、ドローンはメドベージェフ首相にプレゼントされたが、「関係する専門当局」の承認を受けているとする声明を発表した。

 同省は代わりの新しいドローンを早急に購入するとしているが、その費用は納税者が負担することになるとの指摘も一部に出ている。(c)AFP