【11月16日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP)で通算9度の世界王者に輝いた実績を持つバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)に突き飛ばされたとして、女性ファンが訴えを起こした。バレンシア高等裁判所の広報が15日、「オートレーサーに関する訴えがけさ提出された」と明かしている。

 事件は今季最終戦バレンシアGPのパドック裏で起こった。女性は人でごった返すパドックで自撮りをしようとしていたところ、スクーターで通り抜けようとしたロッシに突き飛ばされ、さらに肘打ちと蹴りを浴びたと訴えている。事件の動画はすでにSNSなどで拡散している。

 一方、ロッシは避けようとしたが人混みで難しかったと説明しており、女性に謝りたいと話している。

「パドックではファンに囲まれるし、ときにはスカーフを盗もうとしたり、スクーターの前に飛び出してきて写真を撮ろうとしたりする人がいる」

「動画には一連の流れの最初の部分が映っていない。ただし、事情はどうあれ、女性には心からおわびしたい」

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