【11月16日 AFP】ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の側近は15日、同首相が来年9月の総選挙で4期目の首相就任を目指す意向であることを明らかにした。

 メルケル氏が党首を務めるキリスト教民主同盟(CDU)の幹部ノルベルト・レトゲン(Norbert Roettgen)氏は米CNNに対し、「メルケル氏は首相職に立候補する」と表明。さらに、メルケル首相が「国際社会のリベラルな秩序の強化に貢献していこうと、揺るぎない決意を固め、態勢を整え、準備している」と述べた。

 2005年から欧州一の経済大国ドイツを率いてきたメルケル氏はここ1年、選挙での敗北が続いた上、何十万人もの難民・移民に門戸を開放する方針をめぐり身内からも強い批判が出るなど、難局に立たされてきた。

 とはいえ識者らは、米大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が予想外の勝利を収めたこと受け、メルケル氏の肩には西側の価値観と利益を守るというさらに大きな責任がかかったとみており、中にはメルケル氏に新たな「自由世界の指導者」の役割を期待する声も出ている。(c)AFP