【11月15日 MODE PRESS】フランス・パリのマレ地区で「日本人の美の秘訣」をテーマにしたポップアップストア「ビジョ(Bijo;)」が12月23日まで開催されている。

「ビジョ」とは、フランス語のBeaute=美しさ、Innovatrice=革新的な、Japonaise=日本、Originale=オリジナリティ、のそれぞれの頭文字を取った名称。「日本独特の革新的な美しさ」をテーマに、毎日の生活を豊かにするための現代日本の美と健康、ライフスタイルを世界へ発信していくプロジェクトだ。

会場はアトリエブランマント

 プロジェクトを発起したのは、フランスで日本の美容ブランドの欧州市場エントリーを手がけるコンサルティング会社「デシーニュ(Dessigns)」。元エルメス本社副社長の斎藤峰明(Mineaki Saito)が総合ディレクターを手がける「アトリエブランマント(Atelier Blancs Manteaux)」が会場に選ばれた。

「アトリエブランマント」は、オープン以来、「ビームス・ジャパン(BEAMS)」「釜浅商店」「今治タオル」など様々な企画展を行う今パリで最も注目される日本の文化発信スポットで、来年からは「美・食・住」を中心に日本の21世紀型ライフスタイルを提案するコンセプトストアとして始動。今回がまず「美」の部門のお披露目となる。

参加ブランド

 参加ブランドはトータルビューティーサロンの「ウカ(uka)」、ビューティーツールの「コバコ(KOBAKO)」、和コスメの「まかないこすめ(Makanai)」、ネイルニッパーの「スワダ(SUWADA)」、美容家電の「パナソニックビューティ(Panasonic Beauty)」など個性的な9社が集められ、あらゆる側面から日本の美容文化が紹介される。さらに、会期中にはネイルケア講座やフェイシャルケア講座も開催。シンプルなスキンケアを好むパリジェンヌ達に日本流の美容方法を発信する。

日本の美容文化を発信

 今フランスではアジアンビューティーブームが巻き起こり、デパートやビューティーストア内にもフェイスマスクを始めとしたアジアンコーナーができ始めている。しかし韓国と中国と日本がひと括りにされ、それぞれの国の美容文化の特長があまり理解されていないのが現状だ。

 そんな中、日本の美容については、スキンケアをステップ毎に重ね付ける「レイヤリング」方法や、美白、ネイルアートなどが少しずつ注目され、より日本の美容文化を知りたいというフランス人が急増している。

 来場したジャーナリストは「フランス人はスキンケア商品を何種類も使い分け、頭から足の爪先まで綺麗を意識している日本女性を尊敬しています。知的な美容ツールと、ステップ毎にマッサージしながらスキンケアする方法など、フランスには無い文化。日本人のように丁寧に自分をケアするリラックスな時間が、テロや経済不況で不安を抱えるフランス女性に今必要なのでは」と語る。

 今後も「ビジョ」は、定期的にテーマを設けてポップアップストアを企画し、日本の美容を多角的に紹介していく予定だ。

■イベント詳細
ポップアップストア「ビジョ(Bijo;)」
期間:11月8日~12月23日
会場:Atelier Blancs Manteaux / 38 Rue des Blancs Manteaux 75004 Paris
定休日:日月

■関連情報
・ビジョ 公式フェイスブック:https://www.facebook.com/bijoparis/
(c)MODE PRESS