【11月15日 AFP】マグニチュード(M)7.8の地震が発生したニュージーランドで15日、被害の大きかった南島の沿岸地域に孤立した観光客らの空からの救助活動が始まった。海軍の艦船も被災地域へ向かっている。今回の地震ではこれまでに2人の死亡が確認されている。

 南島の人口2000人の町カイコウラ(Kaikoura)では、空軍の軍用ヘリコプター4機を投入し、取り残された観光客1200人の救助活動が開始された。南島の最大都市クライストチャーチ(Christchurch)へ輸送する。観光客の大半はバックパッカーで、有名なホエールウォッチングに参加しに来ていた。

 ジョン・キー(John Key)首相は観光客を安全に避難させることが最優先としている。海軍の揚陸艦「HMNZSカンタベリー(HMNZS Canterbury)」が16日に到着すればさらに数百人を救助できるという。また米軍と日本の自衛隊も救助活動に加わる予定だという。

 カイコウラでは大規模な地滑りが原因で、道路や鉄道の線路が寸断されている。また警察によると水の供給が不足し、停電も発生、数百人が避難所に寝泊まりしている。(c)AFP/Chris FOLEY