【11月15日 AFP】ミャンマー軍は、同国西部ラカイン(Rakhine)州北部を管理下に置いた先月以降、ロヒンギャ(Rohingya)人約70人を殺害したことを明らかにした。一方、同地域で破壊行為がまん延しているとの報道は「間違った情報だ」とした。

 先月9日に国境検問所が奇襲を受け、警官9人が死亡して以降、バングラデシュとの国境地帯に位置する少数派のイスラム教徒ロヒンギャの居住地域では、政府軍が展開している。

 軍参謀総長室は14日夜、フェイスブック(Facebook)上で声明を発表し、10月9日~11月14日にかけて実施した襲撃者らの捜索活動の結果「ベンガル人(ロヒンギャ人)69人を殺害し、234人を拘束した」と述べている。一方で「指揮官1人を含む兵士7人、警官10人が死亡した」と明らかにしている。

 一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)が衛星画像を公開し、衝突が発生したロヒンギャ人の3つの村で400戸以上の建物が破壊されたと主張していることについて、軍参謀総長室は反論を展開。全焼したのは建物は227戸程度で、ロヒンギャ人「テロリスト放火犯」が政府軍の信用を傷つけるために、家々に放火したと述べた。(c)AFP