【11月15日 AFP】ロシア連邦捜査委員会(Investigative Committee)は15日、国営石油会社ロスネフチ(Rosneft)が関わる巨額取引をめぐり、200万ドル(約2億1600万円)の賄賂を受け取った疑いがあるとして、アレクセイ・ウリュカエフ(Alexei Ulyukayev)経済発展相の身柄を拘束したことを明らかにした。

 同委員会の声明によると、拘束は連邦保安局(FSB)による捜査を受けて行われた。賄賂は、ロスネフチが先月、ロシアの石油会社バシネフチ(Bashneft)の過半数株式を政府から52億ドル(約5600億円)で取得した取引が実現するように、便宜を図った見返りの可能性があるという。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官はロシアのインタファクス(Interfax)通信に「極めて深刻な疑惑だ。いずれにせよ判断できるのは裁判所だけだ」と述べた。

 ウリュカエフ氏は2013年に就任。裁判で有罪となれば禁錮8~15年を言い渡される可能性がある。(c)AFP