【11月15日 AFP】ラグビーの国際統括団体ワールドラグビー(World Rugby)は14日、2016年の殿堂入りメンバーを発表し、2003年のW杯で優勝したイングランドの英雄ジョニー・ウィルキンソン(Jonny Wilkinson)氏や、トライ数の世界記録保持者で元日本代表の大畑大介(Daisuke Ohata)氏を含む12人を選出した。

 今回で合計132人に上ることになったワールドラグビー殿堂(World Rugby Hall of Fame)は、ウィルキンソン氏とともにW杯優勝メンバーとして活躍したローレンス・ダラーリオ(Lawrence Dallaglio)氏のほか、アイルランドのブライアン・オドリスコル(Brian O'Driscoll)氏やウェールズのシェーン・ウィリアムズ(Shane Williams)氏も名を連ねた。

 元フライハーフのウィルキンソン氏は、ゴールキックの名手として知られ、2003年W杯決勝でイングランドの優勝を決定づけた最後のドロップゴールは、ファンの記憶に深く刻みこまれている。ウィルキンソン氏はその後、フランスリーグ・トップ14のRCトゥーロン(RC Toulon)でリーグ優勝とハイネケンカップ(Heineken Cup)制覇に貢献した2014年に現役を引退している。

 一方、2年前に現役を退いたオドリスコル氏は、2000年にスタッド・ド・フランス(Stade de France)で行われたフランス戦で3トライの大活躍をみせ、同カードにおけるアイルランドの貴重な勝利に貢献。その同じ場所で現役生活に終止符を打った。

 元ウェールズ代表として活躍したウィリアムズ氏は、テストマッチ計87試合で同国歴代最多の56トライを記録したほか、シックスネーションズ(Six Nations Rugby)では2度の全勝優勝(グランドスラム)も経験した。

 さらに、テストマッチ出場通算69試合で歴代最多の計69トライを記録している大畑氏の殿堂入りは、日本人では2012年以来2人目となる。大畑氏の世界記録については、強豪国との試合が極端に少ないとして批評家の評価が分かれていた。

 今回殿堂入りした12人は、ラグビー発祥の地である英ミッドランド(Midlands)で開館する記念館の一般公開に合わせ、17日に行われる式典で紹介されることになっている。

 そのほかの2016年殿堂入りメンバーは以下の通り。

 ジェレミー・ガスコット(Jeremy Guscott)氏(イングランド)、ヘザー・モイーズ(Heather Moyse)氏(カナダ)、ジョン・ドウズ(John Dawes)氏(ウェールズ)、ジョージ・マクファーソン(George MacPherson)氏(スコットランド)、アーサー・ゴールド(Arthur Gould)氏(ウェールズ)、ダニエル・キャロル(Daniel Carroll)氏(オーストラリア/米国)、マギー・アルフォンサイ(Maggie Alphonsi)氏(イングランド)

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