【11月14日 AFP】アルペンスキーの選手で、2015年の世界選手権(2015 FIS Alpine World Ski Championships)では男子・滑降の銅メダルを獲得したベアト・フォイツ(Beat Feuz、スイス)が、顔面まひにより間もなく始まる新シーズンの参戦が不透明になっている。

 26日から始まるアルペンスキーW杯のレイクルイーズ(Lake Louise)大会に備え、フォイツは米コロラド(Colorado)州で練習を積んでいたが、その最中に顔面がまひする症状に襲われた。

 スイススキー連盟(Swiss-Ski)によると、フォイツはデンバー(Denver)のコロラド大学病院(University of Colorado Hospital)で診察を受け、顔面の右側の神経に問題があると診断されたという。

 アルペンスキーW杯は、レイクルイーズ大会で滑降とスーパー大回転というスピード系種目が開幕し、その後はコロラド州のビーバークリーク(Beaver Creek)で両種目の第2戦などが行われる。

 フォイツは2015年にビーバークリークで行われた世界選手権で銅メダルを獲得。昨季はW杯の滑降で6大会続けて5位以内に入り、2017年2月に世界選手権が開催されるサンモリッツ(St. Moritz)大会では、滑降とスーパー大回転の両種目を制している。

 現在29歳のフォイツはW杯通算7勝を挙げており、2011-12シーズンには年間総合2位に入ったが、スイス代表チームによれば、フォイツは今回のような症状を10代の頃から経験しているという。

 チームは「多くの症例がそうであるように、原因は今のところ特定されていないが、視神経に関係がある以上、ベアトは現時点で大会には出場できない。今のところ、この状況がどれくらい続くか、確たることは言えない」と発表している。(c)AFP