【11月14日 AFP】陸上男子短距離の王者で、以前からサッカー転向の夢を口にしているウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が、ドイツ・ブンデスリーガ1部のボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の練習に数日間参加する予定であることがわかった。13日、クラブが認めた。

 この件については、英紙ガーディアン(The Guardian)が、練習参加に向けてボルトがドルトムントのトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督と連絡を取ってきたことを報じ、「どうなるか様子を見てみよう」というコメントを掲載していた。

 そしてこの日、ドルトムントのハンス・ヨアヒム・ヴェツケ(Hans-Joachim Watzke)最高経営責任者(CEO)が、独誌キッカー(Kicker)のウェブサイトで、「ジョークではないし、PRのための見せ物でもない。以前から温めていた案だ」と明かした。

 ヴェツケCEOによれば、今回の案は、ボルトとドルトムントにウエアを提供する独スポーツ用品大手プーマ(Puma)から持ち込まれたものだという。

「プーマのCEOで、クラブの監査役員でもあるビョルン・グルデン(Bjoern Gulden)氏から、何週間か前に話があったんだ。ウサインがチームの練習に参加したがっているとね。わかった、問題ないと答えたよ。うれしいし、誇らしい話だ」

 実際の参加時期はまだ未定だという。またヴァツケCEOは、ボルトが実際にプロサッカー選手としてチームの一員になる可能性は否定し、「それについては、話題にする必要はないと思う」と答えている。

 ボルトは以前から、プロサッカー選手になるのが夢だと繰り返し、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のファンを公言してきた。ガーディアン紙に対しては、イングランド・プレミアリーグの名門加入が実現すれば、「とてつもないことだ」と話している。(c)AFP