【11月13日 AFP】英国の欧州連合(EU)離脱、通称「ブレグジット(Brexit)」推進派の急先鋒だったナイジェル・ファラージ(Nigel Farage)氏が、英国の政治家として初めて米大統領選に勝利した後のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏と会談した。英国独立党(UKIP)が12日夜、明らかにした。

 UKIPの声明によると、トランプ次期大統領とEU懐疑派の急先鋒だったファラージ氏は、トランプ氏の自宅がある米ニューヨーク(New York)のトランプタワー(Trump Tower)で、1時間余りにわたってトランプ氏の大統領選勝利、国際政治、ブレグジットの状況などを話し合った。

 UKIPの声明によると、ファラージ氏は英米関係の重要性を強調し、トランプ氏にウィンストン・チャーチル(Winston Churchill)元英首相の胸像をホワイトハウス(White House)の大統領執務室(Oval Office)に再び置くよう求めたという。

 ファラージ氏がトランプ氏と会談したことは、トランプ氏と電話会談こそしたもののいまだに直接会ってはいない英国のテリーザ・メイ(Theresa May)首相にとってきまりが悪い出来事だとする見方も出てくるだろう。英政府は、ファラージ氏が英国と米国の新政権との「橋渡し役」になるとの報道を否定している。ファラージ氏は米大統領選でトランプ氏を支持していた。(c)AFP