【11月13日 AFP】ロシア治安当局は12日、同国首都モスクワ(Moscow)とサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で武力攻撃を計画した容疑で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」と関連が疑われる容疑者10人を拘束したと明らかにした。

 露連邦保安局(FSB)は、10人は中央アジア出身で、「モスクワとサンクトペテルブルクで、注目を集めるような破壊活動や武装攻撃を数件計画していた」と発表した。

 捜査には中央アジアの旧ソ連構成国タジキスタンとキルギスも協力した。容疑者らはIS指導部と接触していたと供述したという。

 FSBによると、10人は自動小銃や自家製の爆弾装置を使用し、混雑した公共の場所で民間人の殺害を企てていたという。FSBは、12日に実施した強制捜査で、自家製の爆弾4個と起爆装置、銃、弾薬、通信機器などを押収した。

 FSBはロシア国内や、同国が併合したクリミア(Crimea)で大規模な攻撃を回避したとの発表をたびたび行っているが、その詳細はほとんど明らかにしていない。

 ロシアの法律では、「テロ組織」に加入した場合10~20年の禁錮刑、テロ組織のリーダーの場合は最高で終身刑が科される場合もある。(c)AFP