【11月12日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)の発行人、アーサー・サルツバーガー(Arthur Sulzberger)会長は11日、同紙が大統領就任後のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を「公正に」かつ「偏向せずに」報道することを約束する一方、同国の統治機構には説明責任を求めていくと述べた。

 サルツバーガー氏は同紙のウェブサイトに掲載された同紙のスタッフに向けた文書で「タイムズはもちろん恐れない──われわれの調査報道は何度もわれわれの勇気を示してきた」と書いた。

「しかしわれわれはトランプ氏率いる次期政権に偏向のないアプローチもする」「彼の政策、意図を公正に報道する」

 大統領選期間中、同紙はトランプ氏が数千万ドル(数十億円)の所得税納付を回避するために税法をたくみに利用したようだと報じる大々的な記事を数回掲載したほか、トランプ氏に性的嫌がらせを受けたと訴える女性たちの記事やトランプ氏が成功していると主張する不動産事業やカジノ事業の破産も報じていた。

 保守論客は、報道内容が偏向しているとして同紙をたびたび批判している。(c)AFP