【11月11日 AFP】16-17NBAは10日、各地で試合が行われ、シカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)が98-95でマイアミ・ヒート(Miami Heat)に勝利した。ブルズのドウェイン・ウェイド(Dwyane Wade)は、古巣ヒートとの初めての試合で、終了間際に勝利を決定づける2本のフリースローに成功した。

 2年総額4700万ドル(約50億円)で今季からブルズに加入したウェイドはこの日、フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)に戻り、13年間を過ごしたヒートを離れてから、初めてかつての本拠地アメリカン・エアラインズ・アリーナ(American Airlines Arena)に乗り込んだ。

「なんて試合だ。終わってうれしいけど、もっと重要なのは勝ったことだ」と話したウェイドは、計32分間のプレーで13得点、7リバウンド、4アシストを記録。試合時間残り13秒には、2本のフリースローを成功させるなどチームの白星に貢献した。

 ウェイドの古巣凱旋(がいせん)に注目が集まったこの試合、最初のタイムアウトの際に、ヒート時代の同選手を振り返る動画が映し出されると、詰めかけた1万9600人のファンは総立ちで反応。すると、オールスターゲーム(NBA All-Star Game)に通算12度選出され、NBAファイナルも3度制しているウェイドは、両手を上げて観客に応えていた。

「ここに戻ると、いろいろな感情が湧く」と話したウェイドは、マイアミにある自宅の豪邸でチームメートとともにトランプをしながら、この日の試合に備えていたという。

「バスケットボールのことは、忘れるようにしていた。試合の前にチームメートに話したんだ。『俺のことは関係ない。気にしないでくれ。とにかく勝利を目指すんだ』とね」

 これで今季の通算戦績を5勝4敗に改善したブルズは、ジミー・バトラー(Jimmy Butler)が20得点の活躍をみせたほか、ロビン・ロペス(Robin Lopez)とレイジョン・ロンド(Rajon Rondo)が16得点ずつ稼いだ。

 対するヒートは、ハッサン・ホワイトサイド(Hassan Whiteside)がチーム最多の20得点、20リバウンドを挙げ、出場した今季7試合で6回目のダブルダブルを記録した。(c)AFP