【11月11日 AFP】フランスのディズニーランド・パリ(Disneyland Paris)を運営するユーロ・ディズニー(Euro Disney)が10日発表した2016年9月期通期決算は、純損失が8億5800万ユーロ(約1000億円)と過去最悪に膨らんだ。パリ(Paris)でイスラム過激派による攻撃が発生し、観光客が激減したことが原因とみられる。

 株主に帰属する純損失は7億500万ユーロ(約820億円)となり、前の期の8420万ユーロ(約98億円)から大きく拡大した。全体の純損失8億5800万ユーロには減損分の5億6500万ユーロ(約660億円)が含まれる。

 グループ全体の売上高は6.91%減の12億7000万ユーロ(約1480億円)で、来客数は10%減少した。

 同社のキャサリン・パウエル(Catherine Powell)社長は声明で「ディズニーランド・パリにとって格別に困難な年だった。パリの観光業界に多大な影響を及ぼしたさまざまな外的要因から打撃を受けた」と述べた。

 パリは130人が死亡した昨年11月13日の同時攻撃から間もなく1年を迎える。(c)AFP