【11月11日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選は10日、各地で行われ、ブラジルが宿敵アルゼンチンに快勝した一方、ウルグアイもエクアドルとの激闘を制し、本大会出場へ向け前進した。

 ブラジルはベロオリゾンテ(Belo Horizonte)のミネイロン(Estadio Mineirao)で行われたこの試合で、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)が自身代表50得点目を記録し、3-0でアルゼンチンを下した。

 母国開催のW杯(2014 World Cup)準決勝でドイツに1-7の大敗を喫した舞台での勝利は、W杯通算5勝のブラジルにとって、素晴らしいカムバックとなった。

 この結果、ブラジルは6月のコパ・アメリカ・センテナリオ(Copa America Centenario USA 2016)でのグループリーグ敗退という結果を受け、当時チームを率いていたドゥンガ(Dunga)前監督の後を継いだチッチ(Adenor Leonardo Bacchi aka Tite)監督政権下では5連勝となった。

 11試合を消化した現時点で、勝ち点24を誇るブラジルは、2位ウルグアイを1点差でリードしている。3位には首位と6差のコロンビアが続き、その後ろに勝ち点17で並ぶエクアドルとチリが首位と7差で追走している。

 一方、勝ち点16で本大会出場圏外の6位に後退しているアルゼンチンは、直近4試合で勝ち点2しか獲得できておらず、15日にホームで行われるコロンビア戦が非常に重要になってくる。

 主将のリオネル・メッシ(Lionel Messi)は試合後、「僕たちは低迷しているが、まだ生きている。今いる状況を忘れ、コロンビア戦のことを考え始めなければならない。その試合で結果が出れば、物事も大きく変わって見えるだろう」と語った。

 また、同国代表を率いるエドガルド・バウサ(Edgardo Bauza)監督は、「厳しい敗戦だ。0-3で負けるなんて考えなかったし、五分五分の試合になると思っていた」と話し、予想外の結果だったことを認めた。

 ブラジルを追う2位ウルグアイは、ホームでエクアドルを2-1で撃破し、ブラジルの肩をしっかりとつかんでいる。

 試合は前半12分、元リバプール(Liverpool FC)のDFセバスティアン・コーテス(Sebastian Coates)がコーナーキックから押し込み、ウルグアイが先制。前半終了間際には、エクアドルがカウンターから同点ゴールを挙げるも、直後にウルグアイのディエゴ・ロラン(Diego Rolan)がネットを揺らし、チームを勝利に導いた。

 また、アウェーでコロンビアと対戦したコパ・アメリカ(Copa America)王者のチリは、決定機を見事なセーブでしのいだGKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)の活躍などで、貴重な勝ち点1をもぎ取っている。

 この日行われたその他の試合では、パラグアイがペルーに1-4で敗北し、出場権争いで一歩後退した。本大会出場圏内から勝ち点2差につけるパラグアイは次戦、アウェーでボリビアと激突する。ボリビアは同日、ベネズエラに0-5で大敗を喫している。(c)AFP/Oscar LASKI