【11月10日 AFP】インターネットサービス大手の米ヤフー(Yahoo)のサーバーが2014年末にハッキングを受け、5億人以上の個人情報が流出した問題で、ハッカーがユーザーのアカウントに不正にアクセスし続けるため、ウェブサイト訪問者の識別情報「クッキー」を植え付けた可能性があることが9日、米証券取引委員会(SEC)への届け出から明らかになった。

 ヤフーは中核事業を米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)に48億ドル(約5000億円)で売却する計画が暗礁に乗り上げており、今回の新たな情報公開をきっかけに計画自体が撤回に追い込まれる恐れが出てきた。

 ヤフーは、同社が自社のシステムへの侵入に最初に気付いたのはいつだったか、ハッカーたちが実際にいつでもユーザーのアカウントに復帰できる状態にあったのか、究明を進めていると説明している。

 同社がSECに提出した文書によると「今回のセキュリティー事案に関与した、国家の支援を受けたアクターと同一とみられる侵入者が、特定のユーザーのアカウントやアカウント情報にパスワードなしでアクセスできるようなクッキーを仕掛けたことを示す証拠や行為について、専門家が調査を行っている」という。

 ヤフーは、この「国家の支援を受けたアクター」が現時点でも同社のシステム上で活動している証拠はないとしている。(c)AFP