【11月10日 AFP】フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)近郊の住宅の屋根裏部屋で見つかり、イタリアの画家カラバッジョ(Caravaggio)の真作か否かで議論を呼んできた絵画が10日から、イタリア・ミラノ(Milan)の美術館で数々のカラバッジョ作品とともに展示される。

 この絵画が展示されるブレラ(Brera)美術館の広報担当者は、「当館はこの絵画の真贋をめぐる議論には参加するつもりはありません。ただカラバッジョが手掛けた同時期の作品群と比較させたいだけなのです」と述べた。

 この400年前に描かれた絵画は2014年、トゥールーズ近郊の住宅で家主が雨漏りのする天井を調べていた際に発見され、トップニュースとなった。

 旧約聖書のユディト(Judith)記に登場する、ユディトが将軍ホロフェルネス(Holofernes)を斬首する場面を描いた「ホロフェルネスの首を斬るユディト」と呼ばれる作品で、発見当時の保存状態は極めて良好で、専門家は1億2000万ユーロ(約138億円)の値が付く可能性もあると指摘していた。

 展覧会の会期は2017年2月5日まで。(c)AFP