【11月10日 AFP】米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が当選したことを受け、民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は9日、ホワイトハウス(White House)で会見し、円滑な政権移行を誓った。また、全国民がトランプ氏の成功を「応援している」と述べ、悲嘆に暮れる民主党に対し「時には負けることもある」と語り掛けた。

 トランプ氏の当選決定後、初めて公の場に姿を現したオバマ大統領は、側近らに対し新政権への移行を成功させるため尽力するよう指示したと表明。「なぜなら、私たちは皆、国家の団結と指導に彼が成功するよう応援しているからだ」「政権の平和的移行は米国民主主義の特徴の一つだ。今後数か月間、世界にそれを示していく」と付け加えた。

 また、「私たちは皆、この国にとっての最善を願っている。昨夜のスピーチでトランプ氏がそう語ったのを私は耳にしたし、彼と直接話したときもそう言っていた。それを聞いて私は元気づけられた」とも語った。

 しかし同時に、世界を率いる民主主義大国の大統領として、トランプ氏に同国の統治システムや制度を尊重することを暗に促した。

「この国は連帯と寛容の意識や、制度や生活様式、法律の尊重、そして互いへの敬意を必要としている」

「私は、彼が政権移行中にその精神を持ち続け、大統領職に就いてくれることを願っている」

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