【11月9日 AFP】デンマーク政府は8日、医療用大麻(マリフアナ)導入に向けた試験的プログラムの実施を明らかにした。2018年から4年にわたり実施する。対象となるのは「違法な薬物を自己治療に使用している患者の一部」としている。

 保健・高齢省の報道官がAFPに語ったところによると、プログラムに参加する患者の数は、2018年の開始時が500人、2021年には最大で1500人と推定されている。

 デンマーク医薬品庁(Danish Medicines Agency)の勧告によると、プログラムの資格対象となり得るのは多発性硬化症、脊髄損傷による下半身まひ、慢性痛、化学療法による吐き気・嘔吐に苦しむ患者だ。

 デンマークでは、嗜好用大麻の合法化を求める声が複数の政党から上がっているが、主要3政党は反対している。(c)AFP