【11月9日 AFP】ナイジェリア北部ザンファラ(Zamfara)州で牛泥棒とみられる男らが金鉱山を襲撃し、労働者ら36人を射殺した。地元当局と住民らが8日明らかにした。同国では長年こうした襲撃事件が相次いでいる。

 現場は同州ビンディン(Bindin)村郊外にある金鉱山。7日遅く、バイクで乗りつけた容疑者らが鉱山労働者や金の取引業者を銃で撃ち、殺害したという。

 ザンファラ州知事は声明で、この襲撃を「最も強い言葉」で非難するとともに「テロ行為」だと断定した。

 ザンファラ州は巨大な金鉱床があることで知られ、採掘はいまだに伝統的な手法で行われている。地元の首長によると、銃を持った男らは地上で金の取引業者らを殺害したあと鉱山トンネルに侵入、労働者たちを銃撃したという。

 現地では家畜の世話や自給自足で生計を立てている多くの住民が、収入を増やすために金の採掘を始めている。

 州内の村落はかねて牛泥棒に悩まされており、殺人や略奪、放火をする牛泥棒に対抗するため、住民たちは自警団を組織している。

 ナイジェリア政府は今年7月、同州で牛泥棒やその他の犯罪を一掃すべく軍部隊を配置していた。(c)AFP