【11月8日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は7日、米国製のアサルト・ライフル約2万7000丁の発注を取り消すことを明らかにした。ドゥテルテ大統領が再び反米の姿勢を表した形だ。

 アサルト・ライフルはフィリピン警察で使用される予定だったが、ドゥテルテ大統領は安価な代替品を探すと述べた。

 ここ1週間、フィリピンの現地メディアはドゥテルテ大統領が掲げる「麻薬戦争」や他の犯罪の取り締まりでアサルト・ライフルが使われることを米国が懸念していると報じ、取引の行方に暗雲が立ち込めていた。フィリピンでは「麻薬戦争」などの犠牲者は過去4か月で4100人余りに上る。

 先週、ドゥテルテ大統領の報道官がこれらの報道は不正確であり米国製ライフルは予定通り納入されると述べた一方、同大統領は、米国側が納入をキャンセルしたとの認識を持っていると受け取れる発言をしていた。(c)AFP