【11月8日 AFP】南アフリカのフィキレ・ムバルラ(Fikile Mbalula)スポーツ相は7日、報奨金の支払いをめぐり、リオデジャネイロ五輪の陸上競技、女子やり投げで銀メダルを獲得した同国代表のサネット・ビルジョエン(Sunette Viljoen)とツイッター(Twitter)で批判合戦を繰り広げた。

 五輪メダリストに対しては、南アフリカスポーツ連盟・五輪委員会(SASCOC)から報奨金が与えられていた。そして同国代表選手団が帰国した際、スポーツ相は追加ボーナスについて発表しており、地元メディアは「これは彼らに『君たちがやってくれたことを誇りに思う。お金ではなく、旗のために』という気持ちを表す一つのジェスチャーだ」と話していたと伝えている。

 ビルジョエンによると、リオ五輪の銀メダリストには7万ランド(約54万6000円)の報奨金が与えられるはずだったが、スポーツ相がこの約束を破ったと主張している。

 ビルジョエンはツイッターにムバルラスポーツ相から直接送られてきたという「君は必要ないと言っていた。だから君の希望に従った」と書かれたメッセージを公開し、「絶対にそんな言葉は言っていません。あなたは五輪メダリストをこのように扱うのですね。何という恥さらしでしょう」と批判した。

 対するムバルラスポーツ相は、「最も高慢で恩知らずな人間だ。払ってもらうのが当たり前だと考えている。(彼女は)ご存知のように、お金を望んではいないと明言していた。それが今ではお金を必要としているなんて、批判せざるを得ない」と投稿した。

 南アフリカのスポーツ省に対して、ビルジョエンはたびたび批判を繰り返しており、両者はこれまでも対立している。(c)AFP